・作業療法の日について
・作業療法士のお仕事
・「在宅」の場で働く作業療法士のお仕事ややりがい
・社員インタビュー
・まとめ
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1966年9月25日に創立以来、一人ひとりの豊かな生活にもっと、役立つために。
今日も明日も、あなたの街で作業療法士は活躍しています。(日本作業療法士協会より引用)
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1996年9月25日に日本作業療法士協会が設立され、2009年度より作業療法の日とされました!長い歴史のある作業療法士というお仕事ですが、具体的にどんなことができる人たちなのかご存じでしょうか?
本ブログでは、作業療法士の仕事内容や訪問看護ステーションで働く社員へのインタビューを通じて、より作業療法士というお仕事を理解していただければ幸いです!
作業療法士は、リハビリテーション専門職の中でも「こころ」と「身体」の両方をリハビリすることが得意な職業です。作業療法士の「作業」とは、日常生活に関わる全ての諸活動のことを指しています。実は、食べる、入浴する、着替えるなど生活動作の一つひとつは、身体と心の様々な働きが組み合わさってできていることなのです。
作業療法士は、病気や怪我、もしくは生まれながらに障がいがある人など、年齢に関係なく日常生活に手助けを必要とする人にリハビリテーションを提供します。
病気や怪我の直後からリハビリテーションは開始されますが、将来の生活を見越してリハビリテーションを行います。その時の症状や、心と身体の基本的な機能の改善を援助しながら、新たな機能の低下を予防するという役割も果たしているのです。
また、作業療法士の活躍できる領域は多岐に渡り、「身体障がい領域」、「老年期障がい領域」、「精神障がい領域」、「発達障がい領域」の4つがあります。それぞれの分野や時期によって、対象者が異なり子どもから高齢者まで幅広く関わりを持てるのです。働く場所も、一般病院からリハビリテーション病院、介護老人保健施設、児童発達支援センターなど様々です。
作業療法は、基本的な動作能力から、社会の中に適応する能力まで、3つの能力を維持・改善し、「その人らしい」生活の獲得を目標にしています。
3つの能力とは
…運動や感覚・知覚、精神・認知などの心身機能
…食事やトイレ、家事など日常で必要となる活動
…地位活動への参加、就労・就学
「作業」ができるということは、「私らしく」生きることに繋がります。
散歩、料理、創作など趣味の継続や、地域コミュニティへの参加などで人との繋がりを作るなど、作業療法士と一緒にできることを増やしていくことで精神的にも良い影響を与えることができます。
「こころ」と「身体」の両方の機能を維持・改善し、より良い生活へ繋げていきます。
訪問看護ステーションでは、ご利用者様のご自宅にお伺いし、歩行や立ち上がりなどの機能訓練や食事や着替えなどの生活動作訓練などを行います。病院でのリハビリとは異なり、生活をしていく中で解決したい課題や、やりたいことを目標にしてリハビリを行います。回復が見込める方には、ご利用者様自身の「やりたい」「できそう」といった気持ちを汲み取りながらリハビリを考えていきます。
実際にご自宅に足を運ぶことで見えてくる課題や願いがあります。また、長期的な介入になることが多いため、ご利用者様との信頼関係が築けたり、回復していく姿を見ることができたりします。生活の場であるからこそ、地域との関わりを考えたり、ご家族との関わりを考えたりと、介入する範囲や内容を見極めていく力が必要になります。ご家族のフォローも重要で、在宅で介護を続けているご家族様の悩みや、関わり方にアドバイスをしてより良い療養生活が送れるようにチーム一丸となって考えていくことで、自分自身の成長を感じることができるのではないでしょうか。
また、訪問看護ステーションには看護師や理学療法士、事務員など様々な職種が同じ拠点で勤務をしています。訪問看護では、チームでご利用者様を支えていきます。それぞれの職種が持つ視点を活かしながら、ご利用者様にとって最適な答えを探していくのです。そのために、看護師と状態の共有や変わったことがないかの報告をしたり、ケアマネジャーに状態や今後の相談をしたりします。拠点内外で、多職種連携が必要になるため、これまでは意識していなかった視点や、新しい価値観などに出会う機会があり、成長を感じる出来事を体験することができるのではないでしょうか。
今回は、スターク訪問看護ステーション小金井で勤務をしている作業療法士のSさんにお話を伺いました!スタークで2年を経験したからこそ見えてきた在宅でのやりがいなど、是非ご覧いただけますと幸いです!
Q.これまでのご経歴を簡単に教えていただけますか?
前職は一般病院で、7年半ほど在籍しており、その中で回復期・医療療養病棟・外来・訪問リハビリに従事していました。
Q.在宅分野を目指したきっかけを教えてください
病院では退院支援に関わる機会が多くありました。退院支援を進めていく中で、理想と現実のギャップに悩むこともありました。退院後の生活が安定しているケースだけではなく、病状が安定していなかったり、転倒を繰り返してしまい入退院を繰り返すケースだったりと様々な状況を見てきました。その中で、退院後の在宅生活を支える仕事がしたいと思ったことがきっかけです。
Q.在宅分野に挑戦するときに不安だったことを教えて下さい。
病棟では近くに看護師やリハビリスタッフがいたので、不安や疑問はその場で聞いたりして解決することができましたが、在宅分野では一人で訪問するので、最初は自分のアセスメントが正しいのか、ご本人やご家族からの質問に対する返答があっているのかどうか、不安がありました。今も不安はゼロではないですが、経験を積んでいくことで解消されていくことだと思います。
Q.不安や疑問などは拠点で解決していくようなイメージですか?
不安や疑問に思ったことは自分で調べたり、拠点スタッフに聞いたりすることが多いです。小金井のスタッフは明るく、頼りになる存在です。
Q.在宅だからこそ感じる大変なこと/難しいことはどんなことですか?
病院と比較すると、リハビリスペースやリハビリ器具の制限があることです。工夫しながらリハビリを行うスキルが求められると思います。また、検査データなどが必ずしも確認できるわけではないというのは、在宅ならではの悩みだと思います。訪問時の体調や生活情報と、ご本人やご家族のお話をベースにアセスメントをしなければいけない状況があったりするので、在宅の難しさを感じます。
Q.やりがいや成長を感じることを教えてください。
病院だと入院期間が決められているかと思いますが、在宅分野だと期間が決められていないので、じっくりと向き合うことができます。もちろん訪問回数や時間の縛りはありますが、長期的に関わることができる方もいらっしゃいます。1対1でゆっくりとお話ができるため、その方のこれまで送ってきた人生を知り、今後どのように生活したいかと一緒に考えることで、より具体的な目標を立てられると思います。これからも目の前のご利用者様に少しでも深く関わり、その人のために何ができるかを追求していきたいです。そのためには知識や技術だけではなく、経験を重ねていきたいと思っています!
Q.在宅では外部とのやりとりも増えるかと思いますが、実際はどうですか?
一番多いのはケアマネジャーとのご利用者様の情報共有といったやり取りだと思います。また、サービス担当者会議ではご利用者様に関わっている専門性の異なる職種が集まる場面があるため、要点をまとめて分かりやすく伝えられているかという点には注意しています。また、まだまだ自信はありませんが、話し方や言葉遣いといった接遇にも気を付けています。
Q.作業療法士として心掛けていることやモットーを教えてください
よりよいリハビリを提供するためには、信頼関係を築く事が大事だと思っています。疾患や体調だけをみるのではなく、その人らしさをみることが大切だと思うので、日々のコミュニケーションの中で小さな変化に気付くことや、感情に共感することで「その人らしい」暮らしを支えることに繋がると思います。
Q.ご利用者様との関わりの中で一番大事にしていることはどんなことですか?
その方のこれまでの生き方を尊重し、敬意を持って話に耳を傾けることです。
Q.もし、介入する際にご利用者様とスタッフとの間に理想と現実のギャップがあったらどのように対応しますか?
こちらの想いだけを押し付けないで、ご利用者様の想いを尊重することも重要だと思っています。ご本人やご家族のニーズに耳を傾け、目標やリハビリ内容に納得していただいた上でリハビリを実施するように心掛けています。
Q.今後の目標を教えてください
個人的にはまだまだ難病や精神疾患などに対する経験が足りていないと思います。人によって症状や進行状況も様々なので、今後も経験を積みたいと思っています。作業療法士としての自分の強みを見つけられるように知識・スキルを身に付けていきたいと思います。そのために、研修や勉強会に参加したり、資格取るための準備をしたりしています。
Q.最後に、在宅分野を目指す方へメッセージをお願いします
在宅分野はこれからの需要も高いと思います。誰しもが必要とされるという場面がきっとあるので、在宅分野に興味がある方はぜひ一緒に、ご利用者様のその人らしさを支え、地域に貢献していきましょう!
Sさん、ありがとうございました!
今回は、9月25日「作業療法の日」にちなみ、作業療法士のお仕事や訪問看護における作業療法士のやりがいなどをご紹介いたしました!
在宅であるからこそ叶えられる願いや想いがあり、それを支えるためにも作業療法士の知識や技術は必要です。
より個人のニーズに密着した環境で、じっくりとご利用者様と向き合いながら「私らしく」が続くために、作業療法士としての知識や経験を活かしていきませんか?
本ブログを読み、訪問看護へ挑戦したいという方がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください!スターク訪問看護ステーションには、採用専門サイト/Instagram/公式LINEがございます!Instagramでは研修の様子や勉強会の報告などを行っていますので、まだご覧になったことがない方はぜひ下のリンクから見てみてくださいね
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