弊社で働くスタッフの1日を追いました。1人でも多くの方に、訪問看護という仕事について理解を深めていただければと思います。
以前は、総合病院の外科病棟で6年間勤務していました。出産を機に臨床を離れていましたが、育児と両立しながら働ける職場はないか探していたところ、今の職場を見つけました。家庭を持っているスタッフの方が多く、何でも相談しやすい雰囲気や、勤務時間の調整など、状況に応じて柔軟に対応してもらえるので、とても助かっています。
看護師と言っても仕事から離れれば一人の女性。家事や育児をこなしながら、働くママさんナースの1日が始まります。
子供を保育園に送り届け、そのまま職場に向かいます。
朝礼。前日の訪問内容や連絡事項の申し送りを行い、訪問件数やマンパワーの不足はないかケースごとに話し合い、調整します。
本日の訪問件数は4件で調整してもらいました。都内は道が狭いため、自転車でお宅を回ることが多いです。
1件目、パーキンソン病を患うご利用者とその奥様。四肢の動きと歩行状況の確認。便秘気味ということで、下剤の調整やこまめな水分補給の提案、日中の活動状況など奥様と情報共有。
2件目、COPDで療養中のご利用者とそのご主人様。訪問入浴後、気道が加湿され痰が出やすいところまで上がってきています。吸引を行い、呼吸状態やADL状況など情報を収集します。
お昼休憩。訪問看護ステーションに戻り、昼食です。それぞれが好きなように時間を過ごします。他愛のない日常会話から仕事の話まで貴重な情報交換の場でもあります。
3件目、アルツハイマー型認知症のご利用者とその娘さん。ここ数日、寝たきりで食事もむせてしまうとのこと。眠剤の影響が大きいと考えたため、上司に報告。眠剤の変更、減量を提案しました。併せて娘さんに、姿勢やとろみ剤の使用等を助言しました。
変更、減量について報告書を作成。食事の際の体位やとろみ剤の使用など娘さんと情報を共有。
4件目、脳梗塞後遺症による右片麻痺のご利用者とその奥様。ケアプラン内容変更に伴い、サービス担当者会議を行いました。
看護計画の評価と見直し、残務整理を行います。
勤務終了。(時短勤務)
私は子供がまだ小さいため、時短勤務で、定時より早く上がらせてもらっています。子供が熱を出し保育園から電話が入れば、やむを得ず退社しなければならないこともあります。その場合は管理者に相談し、周りのスタッフに業務を割り振っていただくなど、業務が滞らないよう柔軟に対応してもらっています。私と同じようにご家庭を持つ先輩方も多くいるため、仕事以外に相談にも乗ってもらえたり、とにかくアットホームで温かい職場環境に恵まれ、とても感謝しています。