当ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
スターク訪問看護ステーション広報室です。
当ブログでは初心者から訪問看護に挑戦している当社社員の成長の記録や思いを、リアルドキュメンタリーとしてシリーズ化し、皆様に少しでも訪問看護についてご関心・ご興味をもっていただければという思いで配信しております。
今回は、訪問看護ステーション板橋徳丸勤務の木村さんへ「訪問看護の仕事内容からみる、初心者だった私が成長を感じた瞬間」というテーマで取材をしました。
「訪問看護が未経験・初心者だから仕事内容も求人募集だけでは分からなくてこわいし不安・・。」
と感じてしまっているという方にも参考にしていただける内容になっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
今回取材をした木村さんは、病院勤務や地域のデイサービス・有料老人ホームなどのアルバイト経験の後、訪問看護初心者としてスターク訪問看護ステーションに入社しました。
入社して数か月たった最近の仕事内容と、そこから自身で感じる成長や変化を教えてくれました。
木村さんはスターク訪問看護ステーションで働きはじめてすぐの頃は、ご利用者様とのコミュニケーションをとる時も、緊張や不安・こわいという思いが隠し切れずに出てしまうことで利用者様へも「この子大丈夫かな?」と不安を少なからず与えてしまっていたと思うと話してくれました。
例えば、初めてお伺いするご利用者様に「お若いですね。」と言われてしまうと、不安に感じさせてしまっているのかな・・と考えてしまうこともはじめは多くあったそうです。
しかし、だんだん仕事に慣れて少しずつ自信が出てきた今は同じようなことがあっても、笑顔で受け答えが出来る余裕を持て、安心してもらえるにはどのようにコミュニケーションを図ればいいのかといったことが感覚的につかめるようになってきたそうです。
これは知識や経験を備えてきたからこそできるもので、教わって身につくものではありません。
木村さんは「まだまだ成長しないといけないと思っているところです。」と話していましたが、それでも着実に成長していく姿がうかがえますね。
日々の仕事内容の中でも分からない、一人では判断が難しかったり自信のないこともまだまだあるそうです。
そんなとき、入社したての頃は不安やこわいという気持ちが大きくなってしまっていましたが、今では分からないことがあっても冷静に対応し、次回の訪問時までには先輩に相談したり自分で調べたりと以前よりも向上心を持って前向きに行動できるようになったそうです。
それぞれが違った状況にあるご利用者様と向き合っていくと、毎日の仕事内容で昨日と同じという日はありません。
それは初心者さんや、未経験の方にとっては一番の不安要素かもしれません。
しかし訪問看護はむしろそういった仕事内容だからこそスキルアップを実感することができ、自分がこうなりたい!というビジョンも見えてきやすいお仕事です。
木村さんが訪問しているご利用者様に、がんの手術後の処置が必要な方がいらっしゃいました。
術後の傷口も綺麗に塞がってきていたので経過は順調でしたが、まだ完全に治っているという状況ではないということが、ご利用者様自身はとても不安に思っていらっしゃいました。
手術後は通院をされていて、木村さんが訪問した時はまだ次回の来院まで日にちがあったそうです。
しかしご利用者様と寄り添っていく中で、やはりご本人の不安があるとメンタル面でも影響が出てしまうので病院に相談してみると、木村さんからご利用者様の状況を聞いた先生からも来院して大丈夫ですよ、とおっしゃっていただきご利用者様もすぐに病院へ行くことを選択されたそうです。
こういった状況の場合、もしご本人だけだと判断がつかずに我慢をしてしまっていたりすることも多くあると思います。
しかし手術後という状況で体はもちろん心もいつもとは違い、弱っているのでさらに悪化したり別の問題も引き起こしてしまう可能性すらあり得ます。
たとえ誰かが一緒に過ごしていても、気づけるかどうかがカギとなります。
木村さんもご利用者様の状況や気持ちの変化を感じ、その時に自分ができることは何か、と考えることが出来るようになってきたことは「こわい」という思いが「私がご利用者様のためにできることをしたい!」というメンタル面での成長の表れですね。
訪問看護の仕事をこなしていくにあたって、知識や技術のスキルアップは不可欠です。
スターク訪問看護ステーションでは数か月おきに、知識・技術の確認のためのチェックシートを記入の上、上司の方との面談があります。
そのチェックシートを元に評価を受けたりアドバイスをしてもらったりします。
分からないことや疑問に思うことの改善にはどういった知識があれば良いのか、今後はどんな技術を身につけていけばもっとご利用者様に寄り添っていけるのか。こういったサポート体制も安心して日々の業務に就くことが出来る理由のひとつです。
面談以外の場面でも初めての訪問時には先輩が同伴してもらいますが、3回目には「次回からは一人で頑張れそうだね」と言ってもらえるそうで、仕事内容や対応面でも先輩方はしっかりみて評価をしてくれている様子も伺えますね。
もともと病院勤務だった木村さんにとっては多くのご利用者様とふれあうことで成長の実感が沸くそうです。
例えば、病院勤務と訪問看護の一番のおおきな違いはご利用者様の生活に介入するところです。
病院は「これはダメですよ」「これをしないといけませんよ」等々、患者様へ制限をお願いすることが多い現場でした。
しかし訪問看護は真逆です。
ご利用者様の日々の生活を尊重しつつ、いかに必要な事を取り入れたり工夫を凝らしていくかと考えていく現場であると実感したそうです。
それは、制限をするより実ははるかに難しくそして正解がないことですが、だからこそ毎日のご利用者様との経験を大切にすることが自身の成長にダイレクトに影響を与えているそうです。
例えば、食事やお薬ひとつとってもひとりひとりに寄り添いながら考えていく必要があります。
病院と違ってお薬などを飲むことを忘れてしまったり、飲むこと自体が負担で難しくなってしまったりとご利用者様によって起こってくる問題も三者三様です。
こういった悩みや問題は見逃さず、丁寧に向き合っていくことを心掛けています。
お薬カレンダーを作ったり、単純化を相談してみたり、声掛けを欠かさず行うようにしたり・・。
出来ることが増えていくということは自身が成長している証拠、そしてそれはご利用者様への幅広い生活のカタチのご提案につながっていきます。
病院勤務から初心者で挑戦した木村さんが、仕事をしていく中で訪問看護ならではの気持ちが生まれるといいます。
ご利用者様がご自宅での日々の生活を大切に感じながら、個性を尊重して「自分らしく」生きていく為に、より心を豊かにしていただく事がいかに重要かということを改めて感じる事が多いそうです。
病院では患者様は退院されるときに私服に着替えて出られますよね、木村さんは病院勤務の時に「この患者様は私服になると、全く別人のような雰囲気になるんだ・・!」とびっくりしたことがよくあったそうです。
その経験は訪問看護の仕事に就くようになって、ご利用者様が自分の家で毎日の生活を大切にしながら訪問看護を受けることで
「きっと病院では見られないような表情も出ているんだな、もっと引き出せるといいな」
という気持ちに繋がりました。
はじめはひとりで扉を開けるのもこわかった初心者マークの木村さんは毎日のふれあいで、訪問看護師としての仕事内容は充実し日々成長中です!
未経験で分からないことが多いと不安でこわいから・・と思う方も多いかもしれません。
しかし同じ立場だった木村さんの仕事内容や成長記録を見てもらうことで、その気持ちを少しでも和らげていただければ幸いです。
私たちはこれからも、居宅介護支援・訪問介護・訪問リハビリ等の訪問看護のサービスを通して、スタッフ一同精一杯ご利用者様・ご家族のみなさまの笑顔のためにご支援をしていきます。