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2021.10.05 小金井

【スキルアップ研修会】ポケットエコーの勉強会を開催しました!

勉強会の様子

スターク訪問看護ステーション広報室です!

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、先日スターク訪問看護ステーション小金井で行われた訪問看護師スキルアップのためのポケットエコー勉強会についてお伝えします。
現場で実際に活用しているポケットエコーについて、より深い理解をするための研修となったのではないかと感じています。
参加者の中には訪問看護初心者のスタッフもいて、これから訪問看護に挑戦したい方や、もっと訪問看護という仕事の可能性について広げていきたいと考える方のご参考になれば幸いです。是非最後までご覧ください!

ポケットエコーとは?

ポケットエコーとは、文字通りポケットに入るような小型の超音波画像装置のことを言います。

ポケットエコーの特徴は場所に縛られず、どこでも使うことができるという点です。小型で持ち運べるという利点を活かし、訪問看護の現場での活用が進められています。

ポケットエコーmiruco

ポケットエコーを活用することは、ご利用者様やご家族の方に、よりお体の事を知っていただける機会になると考えています。画像をお見せすることで理解度を上げることができ、具体的な状態や症状を伝えられます。不安を払拭し、訪問看護師との信頼関係を築くきっかけにもなり得るのです。さらに、医師と看護師を繋ぐツールという側面も持ち合わせていて、ポケットエコーで得られた情報を医師に共有することで効率的な指示を受けられ、継続した観察や処置を行うことができるのです。

「今の状態を目で見て確認できる」という環境は、ご利用者様やご家族様だけではなく、看護師や医師など関係するすべての方にとって有益な情報となり、より良いケアへと繋げる可能性を持っているのではないでしょうか。

研修開始!はじめてのポケットエコー

今回の研修には管理者1名、看護師2名、理学療法士1名、言語聴覚士1名の計5名が参加しました。参加者の中にはなんと今月入社したばかりで、訪問看護に初挑戦の看護師の方もいらっしゃいました!

まずは、ポケットエコーの基礎知識をおさらいしていきました。プローブの持ち方や、「柔らかいものは黒、固いものは白」といった画像の見え方を確認し、その後「膀胱」、「肺」、「咽頭」、「骨盤底筋」のエコーに挑戦しました。研修では、模型を使いそれぞれの臓器に対しての見方やポイントなどを講師の解説を交えながら学んでいくことができました。実際にエコーを動かしながら画像を確認してみると、肉眼では分からない情報が得られ、医療の知識がない人にでも「こういう症状・状態である」ということが理解しやすいと感じました。自分自身の身体の変化に対して、口頭での説明だけではなく目で見て理解できるということが、「安心」や「納得」に深く結びついていると実感することができたのです。

模型を使った練習風景

「肺」や「咽頭」などは模型だけではなく、お互いの身体で実践もしてみました。模型では上手く捉えられていたことでも、実際の身体となると難しく、苦戦してしまいましたが、講師からアドバイスを貰いながら試行錯誤し、時間が許す限り演習に取り組みました。ポケットエコーを使いこなしていくには時間と経験が必要であると感じるとともに、習得できればより良いケアの提供に繋げる事ができる!と改めて感じる経験になったと思っています。

今回の勉強会に参加した方からは「使い方次第ではアセスメントの項目が増えることが魅力的で、エコーによりデータとして明確に状態が分かればスタッフとご利用者様双方のフィードバックに繋がることが分かった」という声を聴くことができました。

また、「膀胱や肺など限られた臓器しか抽出できないと思っていましたが、実際には照射の深さやプローブの種類によって多数の臓器の抽出が可能であることが意外でした。」と学びを得るとともに、今までのエコーに対するイメージが変わったという方もいて、それぞれが多様な学びを得る良い機会になったのではないでしょうか。

今回のポケットエコー勉強会では、初めてエコーを手にする方から自身のスキルを高めるために参加した方まで、それぞれが新たな知識を得られ充実した研修となりました。この学びを活かして、ご利用者様の笑顔を増やし充実した看護の提供へと繋げていきます!

まとめ

ポケットエコー勉強会を通じて、今までは看護師がエコーを使うことに馴染みがなく不安に思っていた方も、研修を受けてエコーへの理解が深まり、今後活用していきたいという前向きな意見を持っていただくことができました。

初めての訪問看護に挑戦している方の中には、初めて扱う機器にも戸惑うことがあるかもしれません。ですが、研修などの学びの機会を設け、少しでも不安が取り除くことができるような取り組みを今後も続けて参ります。新しい挑戦には不安な気持ちがつきものですが、私たちはお互いに助け合い、高め合っていきたいと思います。 より充実した看護を提供していくために学ぶ姿勢を忘れず、ご利用者様の笑顔のために高め合い、支え合えるステーションをスタッフ一同目指して参ります。