BLOG
2022.01.25 小岩

【症例検討会実施】多職種が連携し訪問先での情報を共有

ご覧いただきありがとうございます、スターク訪問看護ステーション広報室です。

今回は、先日行われた【症例検討会】についてお届けします。
スターク訪問看護ステーションでの症例検討会の取り組みの特徴や、実際に初めて参加した弊社社員の感想もお伝えします。
訪問看護ステーションでのお仕事に興味のある初心者の方へ、求人募集を見ているだけでは分からない訪問看護、訪問リハビリのリアルな仕事内容のことも詳しく知れるキッカケにもなれば幸いです。

症例検討会は訪問看護師たちの情報共有・情報連携の場
 

訪問看護ステーションに初心者から挑戦中で初めての症例検討会!
初心者から訪問看護ステーションに挑戦中で初めての症例検討会!

今回は、春からスターク訪問看護ステーションで理学療法士としてチャレンジしている、一本柳さんが経験した症例検討会についてご紹介します。

スターク訪問看護ステーションで症例検討会を行う目的は
・訪問リハビリは入院や外来のリハビリと比べ、実際に見る事の出来る症例の数が少ない
・個人での訪問になるために、対応が主観的になってしまうことが多い

これらの点をカバーするために、様々な症例を多職種の意見を取り入れながら参考にして、ご利用者様を多面的にサポートすることを目標とした取り組みを共有すること。
そして、症例ごとにチームに分かれ、約1ヶ月みんなで協力し多職種で情報共有しながらご利用様と向き合うという一連の連携を習慣化することです。

この検討会を通じても訪問看護ステーション全体で情報共有をすることで、結束力やコミュニケーションを高めることが出来ます。

スターク訪問看護ステーションで初めて症例検討会に参加しました

訪問看護ステーションで情報を共有する大切なスキルアップの場
訪問看護ステーションで共有する大切なスキルアップの場

一本柳さんはこれまで病院勤務でも研修会等の経験はありましたが、今回の症例検討会のようにチームをつくり取り組むといったものは初めての経験でした。

これまでは個人で症例検討発表をし、意見をもらうという流れだったそうです。
チームで症例に取り組むことには、問題に対して多角的に見ることが出来るので、一人で向き合っていては見えなかった着眼点からの意見に取り組めるメリットがあります。
そして、同じことでもそれぞれの意見を出し合ってアプローチの幅が広がることは、ご利用者様へのご提案にも繋がるという実感が出来る経験となります。

はじめてのチームとしての経験で自然と団結力が上がり、発表のために意見を取りまとめて資料作りをしていくことで自身でも改めて仕事内容を見つめ直すことにもなるので、日頃の業務とはまた異なるスキルアップのチャンスになります。

日頃の仕事内容で感じたことに取り組みました!

訪問看護ステーションの仕事内容にチームで向き合いました
チームで訪問看護ステーションの仕事内容に向き合いました

今回取り組んだ症例は、一本柳さんが介入しているご利用者様でした。
日頃ご訪問していて、一人での対応に困っている・共有したいと思ったケースをミーティングで提案したものに症例検討会で取り組んでいます。
取り組みの詳細について簡単にご紹介します。

ケース
脳腫瘍で軽度認知症の方が退院後、リハビリを継続することで室内の歩行の安定等の身体機能が向上し、一人での外の徘徊が増加したご利用者様

目標
ご家族様の協力のもと屋外歩行の獲得

問題点
一人での屋外の歩行が増えてしまった
屋外歩行に向けたご家族様への指導方法の必要性
作業療法士の着眼点・・認知機能からのアプローチ
理学療法士の着眼点・・歩行動作中心からのアプローチ

着目した点
作業療法士の視点・・ご利用者様の希望・目的等
理学療法士の視点・・屋外・室内の歩き方・靴等

改善策案
ご利用者様ご本人が外出を希望されている理由を聞き取り→「お買い物がしたい。」
ご希望に添える様な屋外歩行に必要な身体機能の改善要→臀筋・腹筋群の筋肉トレーニングの提案
継続的なトレーニングが必要→ご家族様へも自宅内での自主トレーニングへのご協力をご提案

1ヶ月のアプローチを実施
ご家族の協力により現在も継続的に自主トレーニングを行うことが出来ている
屋外歩行に向けて、ご家族様へリスク(転倒等)のご説明や疲労の管理の大切さ、歩行に際しての注意点の共有も行うことでさらなる目標の達成に向かうことが出来た。

一本柳さんのチームが取り組んだ症例では成功例として、発表までに目標を達成することが出来ました。
もちろん、実際の現場ではスムーズに進まない例も沢山あります。
今回の場合でも様々なパターンを考えながら取り組んでいたので、このようにステーション全体で共有することで普段の仕事内容に活かすためにも症例検討会を実施することの大切さを感じたそうです。
 

訪問看護ステーションでの新しい経験を通じて感じたスキルアップ

一本柳さんにとっての初めての症例検討会の経験で感じたことは・・
これまでの訪問看護ステーションでの仕事内容の中でも、困ったことや疑問に感じた事があればステーション内の先輩や上司に相談をしながら考えてきました。
訪問看護でのお仕事は個人での対応になるので、どうしても一人で考えることが多く問題についても自身の意見や見解・知識から問題解決に取り組むことがほとんどでした。
今回のようにはじめてのチームでの取り組みは準備期間の中では大変なところもあったけれど、だんだんと結束力の高まりを感じられることが出来たので参加することで充実した日々が送れました。
多職種で連携や情報共有をして多角的に物事を考えることが、ご利用者様へのご提案の幅を広げるために重要であると肌で感じられる貴重な体験だと実感しました。

準備期間やステーション内でのプレ発表を行った際にも、ベテランのスタッフの方や看護師さんの目線からの意見もたくさん聞くことが出来たので、チームメンバーでは気付けなかった点のブラッシュアップをすることも出来ました。

症例検討会の後には今回の経験を踏まえて、ケースに対しての事後アンケートを取って今後の対応に活かせるように計画しています。
症例はご利用者様の数だけありますので、少しでも多くの意見が得られれば発表をした私たちだけでなく、アンケート結果やその後の状況等を共有することで、スターク訪問看護ステーション全体の経験になればと考えています。

はじめての挑戦でしたが、症例検討会を通じて自分の仕事内容に、より良い変化を起こしスキルアップする機会になると実感できて、とてもやりがいを感じられた取り組みでした。
訪問看護ステーションでのお仕事に興味のある方や、訪問看護ステーションに初心者でチャレンジした方もこの経験がスキルアップする為の大切なステップだと感じました。

症例検討会は充実したスキルアップに繋がりました!
充実の症例検討会はスキルアップに繋がりました!

症例検討会は自分の仕事を見つめ直す重要な機会  

スターク訪問看護ステーションでは日頃から、多職種の連携による多方面からのアプローチで向き合うことで、よりご利用者様らしさを大切にしたいという想いでスタッフ一同日々の業務に励んでいます。
しかし、実際には毎日の忙しさやその時の状況により実現出来ていない部分もありました。
そういった中でも今回の症例検討会の様な経験をし、目指している連携の大切さを改めて感じることを目的とし、日々の仕事内容のひとつひとつを見つめ直すキッカケにしています。

勉強会や研修会ではなく、みんなでチームとして症例と向き合うことで、訪問看護という一見すると個人主体に見える仕事もスターク訪問看護ステーションはステーション、会社全体で結束力を高めながら協力してスタッフひとりひとりが日々を過ごせる様に取り組んでいます。

初心者の方は訪問看護・訪問リハビリ・居宅介護支援に興味はあっても不安やこわいといったイメージがあったかもしれませんが、このようにスターク訪問看護ステーションでの取り組みを少しでも知っていただくことで、一歩を踏み出すお手伝いが出来れば幸いです。