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2021.07.21 本社

【スキルアップ研修会】訪問看護師が福祉用具部門と連携

当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

スターク訪問看護ステーション広報室です。

今回は、先日社内で行われた訪問看護師スキルアップのための福祉用具研修会についてお伝えします。
ケアレックス株式会社だからこそ実現できた、とても充実した研修になりました。
参加者の中には訪問看護初心者のスタッフもおり、これから訪問看護に挑戦したい方や、もっと訪問看護という仕事の可能性について広げていきたいと考える方のご参考になれば幸いです。

【福祉用具の研修会】スターク訪問看護ステーションはじめての試み!

訪問看護の現場で深く知ることの出来ない知識を共有したい
訪問看護の現場では知ることの出来ない知識も共有したい

福祉用具を知ることの大切さとは?スキルアップの第一歩?

きっかけは訪問看護ステーションで日々、ご利用者様と向き合っている訪問看護師の疑問からはじまりました。
実際にご利用者様の生活に密接に関わっている福祉用具について、気になることが幾度もあったそうです。
この福祉用具は本当にこのご利用者様にあっているものなのだろうか?
ご家族の方への介護指導をしていく中でもっと他のアプローチから、負担を減らしていける方法はないのだろうか?
しかし、普段はご利用者様とご家族の方が使用されているものなので、あまり用具の知識や使い方などは詳しくなかったそうです。
そこで訪問看護師の方が上司に相談してみたところ、福祉用具担当部門の方が実際にご利用者様のところへ訪問看護ステーションのスタッフと同行し、状況をみてもらえることとなりました。
そして日頃から疑問に思うことが多いこと、福祉用具の知識など相談をもちかけたところ

それなら、担当の福祉用具部門と在宅事業部門の合同で勉強会を開こう!
とケアレックス株式会社にとってはじめての試みが決まりました。
現場の疑問や不安を解消するために、これまでになかったことでも柔軟に取り入れていく理由はただひとつ、ケアレックス株式会社で働くすべての従業員がご利用者様の生活をよりよいものにしたいという想いで毎日働いているからです。

いざ福祉用具研修会開催!<訪問看護ステーションの挑戦>

異なる部門だけど仕事内容を理解し訪問看護Staを成長させたい
異なる部門でも訪問看護Staを成長させたいという思いは同じ

さっそく福祉用具部門から専門相談員と営業担当がスターク訪問看護ステーションへ訪問し、はじめての福祉用具の研修会が行われました。
参加者は普段は別の部門で働いていますが、同じ社内の人間なので和気あいあいと和やかな雰囲気で真剣に取り組んでいながらも、比較的リラックスした様子で行われました。
今回参加したスタッフの中には病院看護から訪問看護に転向し、初心者からのスタートでまだ入社したばかりというメンバーも何名かいました。
これまで福祉用具に触れる機会が少なく、ましてや自身で使ったことは一度もないというスタッフばかりでしたので、この会ではじめてご利用者様やご家族の気持ちが知ることができたという意見が多かったそうです。

研修では介護用大型ベッドを実際に看護ステーションへ持ってきて、その機能や体にかかる負担などを体験しました。
これまではご利用者様が使用するもののため知識はあっても、どの程度の負担かということを自分の体を持って知ることが出来たことは今後のご利用者様との関わりに活かせる大きな経験となりました。
他にも車椅子やスライディングボード、ポジショニングクッションの使い方、どのように利用すれば最大限用具を活かすことができるかなど、知れば知るほど今後のスキルアップに繋がる体験や新しい学びばかりでした。

訪問看護の現場にいるだけでは分からなかった新たな発見も!
訪問看護の現場だけでは分からなかった新たな発見もたくさん

実際この研修会の後に、学んだ福祉用具をご利用者様へ持って行くことがあったそうです。
活用してもらうことができれば、もっとご利用者様らしい生活を送っていける一歩となるでしょう。
これは、この福祉用具部門と訪問看護部門との繋がりの大切さに気づかなければ起こりえなかったアクションかもしれません。
そして「やってみよう!」というスタッフ一人一人の挑戦心と「もっと成長したい!」と思うチャレンジ精神が生んだケアレックス株式会社自体の成長の一歩になったのかもしれません。

訪問看護と福祉用具の異なる仕事内容の交流が成長へ


この新たな挑戦は、訪問看護ステーションが福祉用具を知る機会だけではありませんでした。
福祉用具部門でも営業担当はとくに実際にご利用者様のところへ訪問し、自分の関わった福祉用具が現場でどのように活かされているのか、またご利用者様やご家族の方、そして訪問看護師がどう福祉用具と接しているかということを知るきっかけがあまりなかったそうです。

しかし今回の研修会で訪問看護の現場においての福祉用具の知識の大切さ、現場では活かしきれていない福祉用具もあることなどを知る事ができ、今後の福祉用具のアプローチの方法の参考になりました。
この体験は日頃の業務だけでは絶対に経験できないことだけれど、とても大切にするべきことだと気づくことができるきっかけとなりました。

これからの訪問看護ステーションが成長するべき方向性

今回はじめて異なる部門での研修会が行われましたが、それぞれの部門での今後のこういった取り組みについての考えを聞きました。

~訪問看護ステーション~
研修会で気づいたことは、今回のように訪問看護ステーションの業務と福祉用具部門での繋がりを重視しているステーションは他ではほとんどないのではないかということです。
一人のご利用者様にそれぞれの専門的知識をもった人たちがそれぞれに責任を持って専門的に対応していますが、それがご利用者様にとって実はチグハグな看護になってしまっているかもしれない、という問題が訪問看護の現場だからこそ起きてしまっているのではないか。
とあらためて考えることができたきっかけになりました。
それと同時に今回の研修では福祉用具の知識だけではなく、本当の意味でご利用者様の生活に関わりを持つ人ができるかぎり連携をとることによって、いまよりもっと改善できる可能性がまだまだあるということに気付くこともできました。
 

はじめて体験することの共有がみんなのスキルアップへ
はじめて体験することでみんなでスキルアップ

例えば福祉用具はご家族の方の負担を減らすためにも重要なものであるけれど、現場のケアマネージャーの方や実際に一番使用するご家族の方にこそ福祉用具の知識が必要になるはずなので、そういった方々への知識の共有も深めていきたいという思いが湧きました。
そのためには訪問看護ステーションだけでは不十分な部分もたくさんあるので、専門知識をもった福祉用具部門との協力が不可欠です。

訪問看護の仕事には福利用具部門との連携が重要

これまでは与えられたものだけを使用して生活に不便な思いをしている方もたくさんいらっしゃったかもしれません。
まず第一段階でそういったご利用者様の小さな変化や思いに気づく事が訪問看護師の役割、そしてその悩みに対する解決策として、まず福祉用具が活躍できることがたくさんあるということを訪問看護をする立場の私たちがしっかり理解し知識をつけていくことでこれまで以上の生活のご提案に繋げたいと思いました。
そのためには今回のような研修会を通してスタッフみんなで成長していく必要があります。
そして福祉用具部門の方の専門知識を借りてさらによりよいサービスに繋げていければ、スターク訪問看護ステーション全体がこれからもっと成長していくことができると確信できました。

訪問看護の現場にいなくても、仕事内容が違っても思いを届けたい

訪問看護ステーションのスタッフとの貴重な意見交換
訪問看護ステーションのスタッフとの意見交換は貴重でした

~福祉用具部門~
福祉用具は本当にたくさんの種類のものがあります。
それらはご利用者様に合ったものを提案出来れば、ご利用者様自身もご家族やまわりの方の負担も減るものばかりです。
実際に使用する方のために日々新しい商品も出ています。

今回の福祉用具の研修会を通じスキルアップと共に訪問看護の現場の仕事内容を知る事ができ、たくさんの方に福祉用具をより生活の一部として快適に使用してもらうためには、現場の訪問看護師の方にも福祉用具のことを知ってもらう大切さを感じる事ができました。

私たちの部門はこれまで技術的な話をされることは多くありましたが、これからは訪問看護の現場の方から状況にあった福祉用具の相談があれば積極的に協力していきたいと思います。
それが、間接的かもしれないけれどご利用者様の笑顔に繋がっていけるという実感がさらに湧きました。

まとめ

訪問看護に携わっているスタッフと協力しスキルアップ
訪問看護に携わるすべてのスタッフで協力し成長します

訪問看護が初心者の方は不安に感じたり、こわいと思うことが毎日たくさんあるかもしれません。
挑戦してみたいと求人募集を探しているけれど、自信がなくて一歩を踏み出せない方もいらっしゃるかもしれません。
それでも経験を積む事によって人は日々成長します。
それは経験の豊富なスタッフであっても、そして企業でも同じです。
ケアレックス株式会社でもご利用者様のためにすべてのスタッフの成長をサポートするとともに、スタッフの気づきや現場だからこそ感じる意見や思いを受け止めることを大切にしています。
そこには初心者もベテランも別部門であろうと関係ありません。
スタッフ全員が一丸となってご利用者様ひとりひとりの生活に向き合っています。

今後もケアレックス株式会社はどんな些細な気づきでも大切にして、すべてのご利用者様の笑顔のために成長し続けていきます。